2018モデルTrinityブーツ評価会:ランキング

Powerslideから低重心機構のTrinityマウント搭載のブーツが何種類もリリースされていて、購入者からは好評を得ています。
しかし、そんなTrinityブーツを購入したくても、履き比べや滑り比べがなかなかできないので、どれを選んだら良いのかわからないと思います。
そこで、Skrap編集部が入手できた2018モデルの4種類のTrinityブーツ(HC Evo Pro、Kaze 90、Next White 125、Swell Black City 125)を滑り比べて評価し、その内容を記事にすることにしました。

ブーツを評価するのは、インラインスケート歴20年以上で、得意なジャンルや経歴が異なるインラインスケーター3人(筆者含む)です。
この3人がそれぞれ特徴があるブーツを実際に履いて思い思いに滑り、その上でブーツを評価し、さらに各自の主観で順位付けをしてみました。
ブーツ選びの際に、それぞれの評価を参考にしていただければと思います。

ちなみに、用意したブーツは全てSkrapのスタッフが自腹で購入したもので、評価者は誰もどこからのサポートを受けていません。
メーカーやショップに忖度することなく、思ったことや感じたことをそのまま書いています。

評価する人

篠田 淳

篠田 淳
インライン歴:28年(1991年2月〜)
得意ジャンル:ベーシックスケーティング、フリーライド
長きにわたるメーカー所属インストラクター及びテストライダー経験から、インラインスケートを工業製品の視点で見るモノマニア系スケーター。
コストパフォーマンスに優れたスケートを好む傾向にある。
WITCHベアリングの開発者。

安井 夏

安井 夏
インライン歴:26年(1992年5月〜)
得意ジャンル:アグレッシブ、フリーライド
スラローム、アグレッシブ、フリースケートなどに分化する前から滑っているので、基本オールラウンドスケーターという名の器用貧乏。
ただ根性無しなので、ストイックなスピードだけはほとんど触れずに26年経ちました(笑)
最近は、グラインドに重きを置かないフリーライド寄りのアグレッシブスタイルや、街でのパワーブレーディングがメイン。

高田 健一

高田 健一
インライン歴:25年(1993年7月〜)
得意ジャンル:スラローム
スラローム、アグレッシブ、フリースケート、インラインホッケー、スピードスケートなどのいろいろなジャンルを楽しんできました。
中でもスラローム(トリスラ、FSSの両方)は最も時間を割いて練習し、国内外の大会に出場経験あり。
最近は大径3輪のブーツで、昼夜問わず街中をクルージングすることも多い。
当サイト「Skrap」の編集兼ライター。

評価するブーツ

HC Evo Pro

HC Evo Pro
Trinityマウント搭載のPowerslide唯一となるスラローム用ブーツ。
マウント部分に金属パーツを使用したカーボンシェルとインナーブーツが一体型。
ブーツは専用オーブンによる熱成形対応。
フレームのシャフトを反転させることによってロッカリングが可能。

商品

項目 概要 備考
商品名 HC Evo Pro Trinity
メーカー Powerslide
型番 908253
参考価格 64,000円(税別)
総重量 1395g EU40片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ HC Evo Pro (EU40) 749g / 片足 Trinity
フレーム Katana 3×90/225mm 195g / 片足 Trinity
ウィール Spinner 90mm/88A 107g / 個
ベアリング Twincam ILQ 9 Classic 11g / 個

Kaze 90

Kaze 90
世界初のTrinityマウント搭載ブーツ「Kaze 80」の後継機。
フリースケートとスラローム対応のアーバン系ブーツ。
フレームのシャフトを反転させてロッカリングさせられる。

商品

項目 概要 備考
商品名 Kaze 90 Trinity
メーカー Powerslide
型番 908224
参考価格 42,000円(税別)
総重量 1436.5g EU40片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ Kaze (EU40) 782g / 片足 Trinity
フレーム Katana 3×90/225mm 195g / 片足 Trinity
ウィール Spinner 90mm/88A 107g / 個
ベアリング Wicked ABEC 9 10g / 個

Next White 125

Next White 125
Trinityマウント搭載で初となるハードブーツ「Nextシリーズ」の3×125モデル。
アーバン系のフリースケート用ブーツ。
インナーブーツは熱成形対応。
全パーツがドライバー類で交換可能。

商品

項目 概要 備考
商品名 Next White 125 Trinity
メーカー Powerslide
型番 908238
参考価格 36,000円(税別)
総重量 1830g EU42/43片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ Next (EU42/43) Trinity
フレーム Elite Casted 3×125/255mm Trinity
ウィール Infinity 125mm/86A
ベアリング Wicked ABEC 9 10g / 個

Swell Black City 125

Swell Black City 125
Trinitマウント搭載のフィットネス系ブーツ「Swellシリーズ」の3×125モデル。
シェルとインナーブーツが一体型。
フレームはマグネシウム合金を使用。

商品

項目 概要 備考
商品名 Swell Black City 125 Trinity
メーカー Powerslide
型番 510018
参考価格 38,000円(税別)
総重量 1587g EU40片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ Swell Black (EU40) 713g / 片足 Trinity
フレーム Elite Casted MG 3×125/255mm 168g / 片足 Trinity
ウィール Undercover 125mm/86A 195g / 個
ベアリング Wicked ABEC 9 10g / 個
同梱 HABSブレーキ

ランキング発表

各評価者ごとのランキングを掲載します。

1 2 3 4
篠田 Next HC Evo kaze Swell
安井 Next HC Evo kaze Swell
高田 HC Evo Next kaze Swell

各ブーツの詳しい評価内容は下記のリンクからご覧ください。

篠田のランキング

1位 Next White 125

誰が乗っても安心して滑れそうな素直な素性が好印象。
これに80〜90mmウィールを履かせれば、初〜中級者のメイン機になりうる。

2位 HC Evo Pro

抜群のクイックレスポンス。
フリースタイルのツボを得たブーツ。
フレーム剛性のバランスを実現している。
個人的にはややコンフォートなインナーブーツにしたい。

3位 kaze 90

くるぶしのおさまりや、かかと浮きを抑える設計には満足。
ややアウトエッジに流れやすい(疲れやすい)ブーツ特性がもったいない。
フレームが工業製品として頑張っていてスキ!!

4位 Swell Black City 125

思ったより素直な乗り味だけれど、中速から高速時に不安定さが出る。

安井のランキング

1位 Next White 125

コスパ、セッティングの細かさ、パーツのグレードなどでバランスが高く、オールマイティ。
やはり、ポリウレタンシェルは滑りやすい(笑)

2位 HC Evo Pro

価格に見合う高性能。
7万円出せる人は、迷わず購入でOK。
もしKatana 3×110フレームが付いている状態で販売していたら、No.1のブーツ。

3位 kaze 90

中級の人にオススメなブーツ。
アウトエッジなことを許容できるかが選択のポイント。

4位 Swell Black City 125

悪いブーツではないが、スピードが乗らないのがもったいない。

高田のランキング

1位 HC Evo Pro

スラロームはもちろん、普通に滑る時もキビキビと反応してくれて、最も気持ち良く滑ることができるので、最高評価とした。

2位 Next White 125

コスパが良く、初心者から上級者まで気軽にTrinityブーツの良さを味わえるのが良い。

3位 kaze 90

ふかふか感があって履き心地が良いのにサポート力もあって、扱いやすいブーツ。
別売りパーツを使わないと、アウトエッジに倒れやすい位置にしかフレームが取り付けられないのが、すごくもったいない。

4位 Swell Black City 125

ダッシュは難しいけれど、履き心地がとても良いブーツ。

総評

総合ランキングは出していませんが、今回の最優秀ブーツは、性能がバランス良く、オールマイティに使える「Next White 125」となるでしょう。
正直、125mmというウィールは大きくて扱いづらいのですが、それでも評価が高かったということは、ブーツそのものの出来が良いことだと思います。
このNextシリーズは3×125の他に、3×110、3×100、4×80のフレームとウィールの組み合わせも発売されています。そのため、安定感重視の初心者は4×80の「Next 80」、スピード重視の街乗りなら3×110の「Next 110」など、自分のスタイルに合ったブーツを選ぶことができるのも嬉しいシリーズです。

次点は「HC Evo Pro」
スラローム用ブーツとして販売されていますが、タイトなフィット感と機敏な操作感が好みなら、フレームを交換して街乗りやロングライドにも十分対応できるところが評価されたのだと思います。

全員3位としたのは「Kaze 90」
決して悪いブーツではないのですが、アウトエッジに倒れやすいことが、全員の評価を下げた大きな要因になったのだと思います。
Kazeシリーズを購入する場合は、別売りのパーツ「Trinity Stride Control」も併せて購入し、アウトエッジに倒れにくくすると良いでしょう。

これも全員一致で4位の「Swell Black City 125」
今回集まった3人とも、滑る時はガチで滑りたい人たちでした。そのため、他3足の剛性が高めのアーバン系ブーツと異なり、柔らかい作りのフィットネスブーツであるSwellは、ハードな滑りに対応しきれないとの判断で押し並べて評価が低くなったようです。
しかし、普通に滑る分には過不足ないスペックだと思うので、軽く流して滑る用途としては必要十分なスペックを備えていると思います。

各評価者には詳しくブーツの評価を書いてもらっていますので、気になる方は下の「他の評価ページ」のリンクをたどって読んでみてください!

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