「FR Carbon frames 3×110/244mm」を実際に使ってみました!

11月21日、新たに「FR skates」を立ち上げたSebastienさんとGregさんが来日し、東京ドームのローラースケートアリーナでFR skatesのプロモーションイベントを行いました。
その時、Sebastienさんから新製品を2種類ほど借りて試乗させてもらったのですが、その1つが日本では来年から約5万円で販売されるカーボンフレーム「FR Carbon frames 3×110/244mm」でした。
このFR Carbon framesは、4×80のサンプルを見る機会はあっても、実際に使用した人となると、日本人ではSeba Japanライダーの柴垣匡義さんくらいで、まだ情報がかなり限定的な状況です。
そこで、屋内リンクで短時間しか使用していませんが、このカーボンフレームのレビューを書きたいと思います。

アルミよりも硬い!

9月にS-FOURで「FR Carbon frames 4×80/243mm」を実際に手に取っていたので、このカーボンフレームが軽いのは知っていました。
そのため『これは軽量化に主眼が置かれた製品で、そうなると耐久性はどうなんだろう?』と勝手に考えていました。

ところが、滑り始めてすぐに感じたのは『ものすごく硬い!!』でした。軽量という特性を忘却の彼方に吹き飛ばしてしまうくらい、その硬さとダイレクト感には驚きました。
直前まで使用していたSebaskatesの4Dフレームが柔らかく感じるくらい、FR Carbon framesの硬さは図抜けていて、事前の軽量に特化したフレームという考えは完全に裏切られました。
さらにGreg曰く、ローラーサッカーをしていて、このカーボンフレームとアルミフレームが激突した際、破損したのはアルミフレームの方だったとか。
にわかには信じられないと思いますが、実際に使用してみると、納得できると思います。

そして、アルミフレームを壊すくらい硬くて剛性があるということは、力の伝達もアルミフレームより優れているということ。
実際にキックした時のダイレクト感やレスポンスは、精度の高さと相まって、過去に使用したどのフレームよりもが良かったです。

また、カーボン製ということで、アスファルト舗装などの路面からの振動を軽減してくれるようにも考えられますが、アルミよりも硬いのでそれは期待できないと思われます。

コンペティター向け

このFR Carbon frames 3×110はコンペティター(競技会出場選手)向け製品とのことなので、スピードスラローム用ということになると思います。
イベント時に試乗できなかったFR Carbon frames 4×80ですが、3×110同様にスラローム時の速度維持が楽になったり、より繊細な加重が可能なると考えられます。
品質や価格を考えると、こちらもやはりコンペティター向け製品になるでしょう。

Seba High Light Carbonに取り付けてFR Carbon frames 3x110を試乗中

写真Seba High Light Carbonに取り付けてFR Carbon frames 3×110を試乗中

街乗り用ブーツのロールスロイス化には欠かせない!?

FR Carbon framesは世界最高品質は間違いないので、コンマ何秒を競う大会で勝つために、5万円を出す価値はあると思います。
しかしSebastienは3×110に関して、スピードスラロームだけでなくダウンヒルや街乗りやロングライドなど何に使ってもOK、と言っていました。
とは言え、大会で勝ちに行くような人たち向けの高価なフレームを、街乗りなどの普段使いするとなると、かなり贅沢な使い方になる間違いありません。

実際に使ってみると、停止時からの加速は速く、ひと蹴りでのスピードの伸びが良いので、きっと滑りが省エネになるでしょう。
しかしそんな単純なことよりも、アルミフレームでは決して味わえない、言葉では書き表せない、カーボンフレーム独特の気持ち良さがあります。
以前、スピードスケート用のカーボンフレームに試乗させてもらったことがあるのですが、軽く蹴っただけなのに、減速を感じることなく低速なってもどこまでも滑り続けていきました。このFR skatesのカーボンフレームは、その時の感覚を思い出させてくれました。

ブーツはTrixなどのカーボンシェルで軽量かつフレックスが柔らかいもの、ウィールはMPCのBlack Magicなどのスピードが乗りやすいもの、ベアリングは抵抗なくなめらかに回るWitchやBones、そしてベアリングスペーサーは両面同時研磨の高精度のものを用意した上でこのFR Carbon framesを組み込めば、最高に心地良いひと蹴りが味わえる極上の一足が組み上がると思います。
試合でも通用するような贅沢すぎる仕様ですが、ファンライド用のロールスロイスとも言えるブーツになることは間違いないでしょう!

終わりに

元祖スラロームレジェンドであり、インラインへのこだわりがとてつもないフランス人のSebastienさんがカーボンフレームの開発を始めたのは、軽いフレームを作るためではなく、とにかく力の伝達に優れた硬いフレームを作ろうとしたから。 そして、そのSebastien本人が企画、製造、品質など全てにおいて完全にコントロール下においたフランス製カーボンフレームが「FR Carbon frames」です。
5万円という価格は、確かにフレーム単体としては破格。
しかし品質や性能を考えると、大会で勝ちたい人はもちろん、極上の滑り心地を味わいたい人にとっては、決して高くはないフレームだと思います。
高品質で高性能なギアを追い求めているインラインスケーターに、確実にお薦めできる逸品です!