Swell Black City 125 レビュー

Swell Black City 125

快適と高速を両立させたPowerslideのインラインスケートブーツ、Swell Black City 125 をレビューします。
まずは商品スペックの確認!

商品

項目 概要 備考
商品名 Swell Black City 125 Trinity
メーカー Powerslide
型番 510018
参考価格 38,000円(税別)
総重量 1587g EU40片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ Swell Black (EU40) 713.0g / 片足 Trinity
フレーム Elite Casted MG 3×125/255mm 168.0g / 片足 Trinity
ウィール Undercover 125mm/86A 194.9g / 個
ベアリング Wicked ABEC 9 10.3g / 個
同梱 HABSブレーキ

Swell Black City 125はPowerslide独自の低重心になるTrinityを採用し、軽くて頑丈なフィットネス用の125mm3輪ショートフレームと、アメリカ製の高品質なUndercover(以下、UC) 125mmウィールが付いています。
ブーツ自体は初心者から上級者まで、誰でも快適にスケートを楽しめる作りです。しかし、Swell Black City 125は125mmのウィールが車高を高くし、安定感を損なうため、中級者や上級者向けといえるでしょう。

以下、実際に履いて滑った感想を交えながらレビューを書いていきます。

ブーツ

何と言っても、まず柔らかい履き心地。アッパーのニット素材に代表されるような、ソフトな履き心地とフィット感があります。
実はアッパーの部分は Power-Nit Upper と言い、特殊に加工された糸で、特殊な編み方をしたニットで作られています。アッパーの裏側には薄いウレタンが貼ってあるため、見た目ほどの柔らかさはありませんが、伸縮性とフィット感は残っています。そのおかげで、フィットネスブーツとして必要なサポート力があり、冬でもつま先が冷たい風にさらされることがありません。

足首から上のフィット感を左右するウレタンフォームは、厚さと密度の異なるフォーム材で構成されているため柔らかめですが、足にフィットし、必要十分なホールド感があります。また長時間履いていても、痛くならないと思います。

かかとのカップが少し浅く感じますが、他のブーツと比べてかかと浮きが気になるほどでもなく、操作性を損なうルーズさもありません。

ソールは樹脂製です。しかしグラスファイバーで強化された樹脂のため、普通の樹脂製ソールより硬く、軽く作られています。カーボン製ソールには及びませんが、樹脂製ソールとしては、力を加えた時の反応の良さが光ります。
またフレームの取り付け部分は、3箇所で固定するTrinityマウントとなっています。PowerslideのTrinityフレームのみ取り付け可能です。
マウント部分は左右に約1cmほど幅があり、フレームの取り付け位置を調整できます。前の2箇所を最も外側にすると、フレーム位置は足裏の指の付け根のほぼ真ん中になります。

カフはスケーティングを妨げることがない作りになっています。縦方向の可動域は広く、適度に横方向のサポートをしてくれます。しかし、フレックスはけっこう柔らかめなので、カフに頼る滑りをする場合には少々頼りなく感じるかと思います。

シューレースの滑りも良く、ヒールタイトナーはベルクロで、カフのバックルを締めたり緩めたりもスムーズで、脱ぎ履きがとても容易に素早くできます。

履き心地の調整

付属のインソールが柔らかく、ブーツのソール内部(インソールの底と接する部分)もウレタンが貼ってあるため少しやわらかく感じるかもしれません。レスポンスの良さを求める人や足裏が泳ぐ感覚が苦手な人は、硬めのインソールに交換すると良いでしょう。

甲高の人はブーツ内のつま先や甲部分の高さが少し低く窮屈に感じるかもしれません。窮屈さを感じないサイズでは甲以外の部分、足幅(横)や足長(縦)に余分な隙間ができているかもしれません。このようなときには、甲が少し窮屈に感じるサイズのブーツのまま、ブーツ内に少し余裕をもたせるように調整することをお勧めします。土踏まずのアーチを作るインソールや、薄いインソールに交換したり、薄手のソックスを履いたりすることで調整できます。その上で、再度ブーツに足を入れてみてください。甲に感じていた窮屈さが軽減されていると思います。
このブーツは伸縮性のあるニットで甲を覆っているため、このような調整を効果的に行えます。

甲高な人に限らず、余分な隙間はフィット感や操作感の低下につながってしまいますので、ブーツに合わせた調整を行いましょう。
ちなみに、付属のインソールのつま先部分の厚さは3.5〜4.0mmくらいです。

締め具合

全体的に柔らかめに作られているので、カフのバックルやヒールタイトナーはどこまでも締められる感じがあります。そのため、きつめに締めても足首を動かせますし、どこか一点が当たるような痛さはありません。しかし、いくら柔らかいと言っても、カフのバックルを締められるだけ締めると、カフがスネの骨に当たって痛みを感じる場合(俗に言う「カフが刺さる」こと)があるかもしれません。
Swellはあくまで街中を滑るフィットネスブーツです。ガチガチに足首を固めて使用するブーツではないので、足首が曲がらないくらい硬いブーツが好みの人には向いていません。

ブーツ片足の総重量は1587g ブーツオンリーの片足重量は713g

フレーム

このブーツに装着されているフレーム Elite Casted MG の最大の特徴は軽さです。アルミより軽くて硬いマグネシウム合金で鋳造(ちゅうぞう)されたこのフレームを手で持ってみると、その軽さに驚くかもしれません。
価格が約2倍の最高グレードのKatanaフレーム(旧Trinity Proフレーム)と比べると、素材や製法が異なることもあって剛性などは劣るでしょう。しかし、普通に路上を滑ったり、多少ジャンプをする分には何の問題もありませんし、注意して滑り比べてみないと滑り心地の差も分からないくらいでした。
Elite Casted MGの極度に硬すぎない材質と軽量な設計は、足への負担や疲労の軽減を期待できます。長時間、長距離の滑走にはかなり嬉しい作りになっています。
取り付けスロットが縦長になっていて、約1cmくらい前後させてブーツに取り付けられます。

Trinity仕様となっているため、低重心で滑りやすく、安定感や力の伝達が優れています。3×125フレームであっても、Trinity以外の3×110フレームを付けているブーツと同じくらいの車高の操作感です。さらに、ウィールが125mmなので、3×110フレームより高速をキープしたまま滑走するのが楽になっています。

ウィール

スピードに乗りやすくグリップ感がいいアメリカ生産のUC製ウィールなので、その高品質な滑り心地が味わえるはずです。耐久性もあり、すり減りにくいです。

125mmという大きな直径のウィールは、小石, 小枝, タイル張りや点字ブロックなど、多少、でこぼこしている路面でも駆け抜けられる走破性を持っています。80mm以下のウィールでは滑りづらかった道でも、つまづくことを気にせず滑ることができるでしょう。

86Aという硬度は柔らかすぎず硬すぎず、街中を快適に滑るにはちょうどいい硬さです。

ウィール径と車高

上に述べたようにフレームの仕様は3×125で、ウィールは125mmという大径ウィールが取り付けられています。高速を維持しやすく、多少のギャップなら簡単に乗り越えられる反面、ダッシュがしづらく、小回りも利きません。土手の上などを速いスピードで滑り続けるには向いていますが、滑る止まるを繰り返す機敏な滑りには不向きです。
安定感のいいTrinityブーツとフレームとは言え、125mmのウィールは重心が高くなります。インラインスケートに慣れていないと、安定感をあまり感じられず、滑りにくさを感じる可能性があります。そのため、初心者は3×100のSwellを選ぶか、別途4×80フレームを購入して、最初は車高が低く安定感がある構成で練習した方が良いでしょう。

フレーム1本の重量は168g フレームの写真を3カット

総評

Swellはストレスも痛みもない快適なブーツを目指して作られたと思われます。そのくらい足にまったく無理がありません。
高品質な3×125フレームと125mmウィールが付いているので、中級者や上級者は25〜30km/hくらいのスピードを手軽に楽しめます。その一方で、車高が高めで安定感が低いため、初心者には薦められません。
川下りのロングランなど、長距離をゆるく楽に滑りたい人にはとても重宝するブーツになるでしょう。また、ママチャリの代わりにもなり得るブーツです。

このSwell Black City 125はスペックと価格が釣り合っていると思います。
長距離、長時間の滑走を週1回以上マイペースで楽しむ人がこのブーツに買い替えたら、もっと気楽にもっと快適にインラインスケートを楽しめることでしょう。

参考ページ

サイト ページ 説明
Powerslide Swell Black City 125 公式ページ
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