大径3輪ショートフレームの特性:概要

数年前から国内でもユーザが増えてきた大径ウィールの3輪フレーム。125mm3輪のスピードスケート用のロングフレームではなく、スラロームやフリースケートのアーバンスケートやフィットネス向けの、いわゆる「大径3輪ショートフレーム」と呼ばれているものです。
現在、Powerslideを始め、RollerbladeやFR Skatesなどのインラインスケートメーカー各社から、直径90mm以上の大径ウィールの3輪フレームが販売されています。
そのほとんどのメーカーは2〜3種類くらいしか3輪フレームを販売していませんが、Powerslideは3輪のTrinityフレームを20種類以上も発売していて、大径3輪ショートフレーム市場で大きな存在となっています。
そこで、このTrinityフレームにおける主な大径3輪ショートフレームの規格である「3x90」「3x100」「3x110」「3x125」の4つに関して、それぞれの特性やおすすめの使用方法などを解説していきたいと思います。
Trinityフレームの各シリーズの説明は「フィットネス&アーバン系Trinityフレームのシリーズ説明」を、特徴やベネフィットは「ブーツとフレームの新規格「Trinityマウント」を解説」を参照してください。

3x90

最大ウィール径:90mm
フレーム長:215mm(EU37-39用)、225mm(EU40-41用)、235mm(EU42-46用)
おすすめ用途:スラローム、フリースケート

  • スピード:★★★☆☆
  • 直進性 :★★☆☆☆
  • 旋回性 :★★★★★

スラロームやフリースケート用の4輪フレームの3輪バージョンに当たるのが、この3x90。
フレーム長を短くすることでスラロームに対応できる旋回性を確保しつつ、スピードに関しては80mmウィールよりも有利になります。
フレーム長が215mmは4x72/219mmに、225mmは4x76/231mmに、235mmは4x80/243mmにそれぞれ対応しています。

詳細解説ページ:大径3輪ショートフレームの特性:3×90

3x100

最大ウィール径:100mm
フレーム長:205mm(ジュニアブーツ用)、231mm(4x76フレームと同じ長さ)
おすすめ用途:機動性重視の街乗り、フリースケート、スピードスラローム、ホッケー

  • スピード:★★★★☆
  • 直進性 :★★★☆☆
  • 旋回性 :★★★★☆

4x80よりスピードを出しやすく、大径ウィールらしいスピード感のある滑りを楽しめます。
フレームが短めなので旋回性が高く、機敏に動けます。
主にPowerslideの3輪仕様のホッケーブーツや、大径3輪のフィットネスやアーバン系の女性用ブーツに、この3x100が付いています。

詳細解説ページ:大径3輪ショートフレームの特性:3×100

3x110

最大ウィール径:110mm
フレーム長:243mm(4x80フレームと同じ長さ)
おすすめ用途:フリースケート、街乗り、長距離滑走、スピードスラローム

  • スピード:★★★★★
  • 直進性 :★★★★☆
  • 旋回性 :★★★☆☆

大径ウィールのスピード感をしっかり楽しめるのに、スラロームも可能な旋回性もあり、悪路の走破性も高いです。
大径3輪フレームの中で最も汎用性が高く、最も使い勝手が良いフレーム。

詳細解説ページ:大径3輪ショートフレームの特性:3×110

3x125

最大ウィール径:125mm
フレーム長:255mm(4x84フレームと同じ長さ)
おすすめ用途:長距離滑走、街乗り

  • スピード:★★★★★
  • 直進性 :★★★★★
  • 旋回性 :★★☆☆☆

トップスピードが出しやすく、スピード維持と直進性に優れていて、悪路の走破性は抜群です。
頻繁に曲がったり止まったりせずに長い距離を滑るなら、滑走スピードが速くても遅くても、この3x125が向いています。

詳細解説ページ:大径3輪ショートフレームの特性:3×125