大径3輪ショートフレームの特性:3×100

「機動性重視だけれど、大径ウィールのスピード感も楽しみたい!」そんな人のための大径3輪ショートフレームの規格が「3x100」です。

仕様

直径が最大100mmまでのウィールが3輪付けられます。
フレーム長はジュニア用の205mmと大人用の231mmの2種類があります。
Katanaフレームはフレームロッカリングが可能です。

特徴

  • スピード:★★★★☆
  • 直進性 :★★★☆☆
  • 旋回性 :★★★★☆

4x80よりもスピードを出しやすく、大径ウィールらしいスピード感のある滑りを楽しめます。
231mmという短めのフレーム長は4x76のスラローム用フレームの長さと同じため、旋回性が高く、機敏に動けます。
主にPowerslideの3輪仕様のホッケーブーツや、大径3輪のフィットネスやアーバン系の女性用ブーツに、3x100が付いています。

メリット

3x100のフルフラットは、4x80のフルフラットと同じレベルの旋回性なのに、大径ウィールのスピード感を楽しめます。
この3x100がスピードと旋回性と安定性のバランスが優れている証として、Reign(Powerslide社のホッケーブーツブランド)のホッケーブーツのフレームに採用されていることが挙げられます。

Trinityの3x100は、一般的なVフレーム(165mmの2ポイント)の4x80より1cmほど車高が高くなりますが、あまり違和感なく滑ることができます。しかし、加速やトップスピードは速くなります。

フレーム長が短めなので、基礎スラローム技ができますし、スピードスラロームにも向いています。
フルフラットではスラロームができない人でも、フレームロッカリングが可能なKatanaフレームを使用して、1輪目だけ2mm上に上げるバナナロッカリングをすれば旋回性が格段に上がるので、スラロームの基本的な技ができると思います。

デメリット

大径ウィールの部類ですが、110mmや125mmに比べると、どうしてもスピードや悪路の走破性において多少見劣りしてしまいます。

ウィールサイズが大きめで、ウィール間(隣り合うウィール同士の距離)が4輪より広いため、トリックスラロームやフリースタイルスラローム(FSS)ができるほどの繊細な操作はかなり難しいです。
パラレルやクロスなどのスラロームの基本技ができるだけの旋回性はありますが、トリックスラロームやFSSを楽しみたい人は、3x90や4輪が良いでしょう。

足のサイズが27.0cm以上の人にはフレームが短く、少し安定性が欠けるように感じる場合があるかもしれません。

おすすめ用途

フリースケート、スピードスラローム、ホッケー、女性の大径3輪入門向き。

大径ウィールですが、フレーム長が短いため、スピードを出せるのに小回りもしやすく、重心も高くないのが特徴です。

長時間トップスピードを維持するのには向いていませんが、スピードと旋回性を両立させたい人、ストップ&ゴーが多いけれどスピードも重視する滑りをする人に向いています。
具体的には、交差点の多い都市や街を軽快に滑りたい、あるいはスピードスラロームやホッケーなどです。

その他では、大径3輪フレームの中では脚力の弱い人でも扱いやすいため、女性や小学生が初めて大径3輪フレームを使用する場合は、この3x100から始めると良いでしょう。

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