大径3輪ショートフレームの特性:3×110

「迷ったら3x110でOK!」と言えるくらい、オールマイティに使える大径3輪ショートフレームの規格が「3x110」です。

仕様

直径が最大110mmまでのウィールが3輪付けられます。
Katana、Ego、Elite AL、Elite MGの各シリーズに3x110がありますが、どれもフレーム長は243mmで、1輪目と3輪目から等間隔の真ん中に2輪目があります。
Katanaフレームはフレームロッカリングが可能です。
フレームロッカリングができない場合は、105mmと110mmウィールと組み合わせることによって、ロッカリングが可能になります。

特徴

  • スピード:★★★★★
  • 直進性 :★★★★☆
  • 旋回性 :★★★☆☆

大径ウィールのスピード感をしっかり楽しめるのに、スラロームも可能な旋回性もあり、悪路の走破性も高いです。
大径3輪フレームの中で最も汎用性が高く、最も使い勝手が良いフレーム。

メリット

何と言っても大径3輪ショートフレームの中で、最もオールマイティに使えるフレームです。

大径ウィールのスピード感をたっぷり楽しむことができ、3x125とほぼ同じ最高速度を出すことができます。
インラインスケートでの滑走に慣れている人であれば、時速25km以上なら簡単に出せます。

フレーム長がスラロームやフリースケート用の4x80フレームと同じ243mmなので、直進性と旋回性のバランスが良いです。

荒れたアスファルト、タイル貼りの舗装道路や点字ブロック、あるいは小石や小枝が散乱しているような場所でも、神経質にならずに一気に滑り抜けられます。

1輪目だけ上に上げるバナナロッカリングをするだけで、スピードスラロームもできるほど旋回性が一気に上がります。

デメリット

直径80mm以下のウィールに慣れていると、少し車高が高く感じたり、スタートダッシュがしにくいと思うかも知れません。

フレーム長が4x80と同じとは言え、ウィールの直径が80mmの約1.4倍も大きく、ウィール間(隣り合うウィール同士の距離)も1.5倍広いです。
そのため、4x80より小回りが利かず、繊細な操作は不向きです。

インラインスケートに不慣れな人が使用すると、高い車高のために足元がぐらぐらして不安定に感じたり、ウィールサイズが大きいために操作がしづらかったり、意図せずにスピードが出てしまう可能性があります。
インラインスケート初心者には、あまりおすすめできません。

おすすめ用途

街乗り、フリースケート、長距離滑走、スピードスラローム向き。

自己最高速度が出せるくらい速いのに、曲がりにくさがなく、悪路の走破性も高いです。
そのため汎用性がとても高く、街中を自由に滑り回ったり、郊外の長距離滑走したり、フィットネススケーティングやフリースケートの楽しさを倍増させてくれるでしょう。

バナナロッカリングにするとハイスピードと旋回性の両立が可能なので、男性においてはスピードスラロームの世界大会での3x110フレームの使用率は高いです。
4x76や4x80から3x110に乗り換えたら、タイム短縮の期待ができます。

その他、どの規格の大径3輪フレームにしようかと迷っている、あるいは大径3輪フレームは1組しか購入の予定がないのでしたら、この3x110をおすすめします。
また、普通に滑ることに飽きたベテランスケーターも、3x110に乗るとスピード感と操作感が新鮮で、普通に滑ること自体が楽しくなると思いますので、ぜひ試して欲しいです。

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