マイナーチェンジして今春登場の「Kaze 90」を紹介!

2016年から昨年まで発売されていたKaze 80ですが、2018モデルはフレームとカラーリングを変え、Kaze 90として登場しました。この新しくなったKaze 90を紹介していきたいと思いますが、まずどんな滑りに向いているのか、動画をご覧ください。

商品

項目 概要 備考
商品名 Kaze 90 Trinity
メーカー Powerslide
型番 908224
参考価格 42,000円(税別)
総重量 1436.5g EU40片足

構成

パーツ ギア 重量 規格
ブーツ Kaze (EU40) 781.5g / 片足 Trinity
フレーム Katana 3×90/225mm 194.9g / 片足 Trinity
ウィール Spinner 90mm/88A 107.1g / 個
ベアリング Wicked ABEC 9 10.3g / 個

Kaze 90はTrinityブーツです。このブーツ最大のメリットは、ブーツの重心が他のブーツより約1cm低くなっているため、低重心でコントロールしやすく、安定した滑りを楽しめることです。その上、履き心地も良く、カーボン製ではないのに、それを思わせる軽さや反応の良さも味わえます。
価格は少し高めですが、ブーツの品質を考えると、決して高いものではありません。

以下、スペックを挙げながら、実際に履いて滑った感覚も踏まえて紹介していきます。

ブーツ

Trinityシステムのブーツです。Trinityフレームと組み合わせることによって、ブーツの重心が他のブーツより約1cm低くなります。
インナーのウレタンが厚く、履き心地がアグレッシブブーツのようなふかふか感が少し強めのブーツです。
このふかふかする履き心地は、ブーツが当たって痛くなるようなことが起きにくいと思います。
その一方で、ブーツ内で足が少し遊ぶように感じたり、かかと浮きが生じる場合もあります。しかし履き込んでいくと、インナーのふかふか感が減って足になじんでくるので、徐々にブーツ内の遊びがなくなっていくと思います。
とは言え、大きめのサイズではなく、ちょうどよいサイズを履いている分には、新品の状態でも操作性に大きく影響することはありません。
シューレースとバックルをしっかり締めていれば、スラロームなどの細かい操作をしてもブーツの中で足が大きく動くことはないでしょう。
また、今年のモデルから追加された一番上のシューホールまでシューレースを通してしっかり締めると、より一層、ブーツとの一体感が得られます。

ウレタンが厚めに作られているので、少しきつめに締めても痛くならず足首を前後に動かせます。
インナーやカフを含めた足首周りのサポート力は十分で、スラロームやジャンプの着地の時など、左右に倒れそうになる足をしっかり支えてくれます。

シェルのソール部分はグラスファイバー強化樹脂を使用していて、とても軽く頑丈で、操作のレスポンスも樹脂製とは思えない良さです。
フレームの位置は、左右のセンターから内側に約1cm程度動かして調整することができます(写真3左を参照)。

表面の生地は耐久性のある素材が使用されています。また、転倒時によく擦る部分には補強パーツが縫い付けられています。
そのため、多少ハードな滑りをしても大丈夫だと思います。

EU40のブーツ片足分の総重量:1436.5g

写真1EU40のブーツ片足分の総重量:1436.5g

EU40のブーツのみの片足分の重量:781.5g

写真2EU40のブーツのみ(シューレースとインソールを含まず)の片足分の重量:781.5g

ソールの外側と内側

写真3左:ソールの外側。3か所の横長のフレームスロットが見える。 右:ソールの内側。グレーの薄いウレタンが貼ってある。

フレーム

Kaze 90にはKatana 3×90 Rockeredが装着されています。
真ん中と後ろの2輪は、シャフトを挿す上下の向きで、2mm上げ下げさせることができます。これにより、簡単にウィールのセッティングをフルフラットからロッカリング、あるいはその逆に変更が可能です。
フレーム長はEU40サイズのブーツには225mmが付いていますが、サイズによってフレーム長が異なります。詳しくは下表をご覧ください。

ブーツサイズ (EU) フレーム長 (mm)
38〜39 215
40〜41 225
42〜46 235

このKatana 3×90フレームは、Trinityフレームの中で最上級のKatanaシリーズのフレームです。
他のKatanaフレームと同様、7005-T6アルミニウムでできています。そのため、とても頑丈で、キックした時のレスポンスが良く、ストレスのない滑りを提供してくれます。

他のKatanaフレームに比べてあまり後ろに下げて取り付けることができませんが、前向きと後ろ向き、どちらでも滑りやすい位置にセッティングできます。

フルフラットでは、4×76/231mmフレームや4×80/243mmフレームと同じような感覚で滑ることができると思います。
後ろ2輪を下げたロッカリングでは、4輪フレームでのロッカリングより安定感がありますが、4輪フレームより少し旋回性が落ちます。

フレームの横、上、下からの写真

写真4上:フレームの横からの写真。 中:フレームの上からの写真。3か所の縦長のスロットが見える。 下:フレームの下からの写真。2か所の2本ブリッジで頑強に補強されている。

ウィール

ウィールは、スラロームやフリースケート用のPowerslideのSpinner 90mm/88Aが付いています。
少し硬めで、路面の振動をあまり吸収しませんが、足が疲れるほどではありません。スライド技やスピン技がしやすいです。
しかしグリップ感が不足している感じもなく、極端にウィールを倒し込んで曲がろうとしない限り困ることはないでしょう。
可もなく不可もなくといった品質で、メーカー純正の標準的なウィールという印象です。

ベアリング

WickedブランドのABEC9です。
過不足のない品質で、加速やスピード維持も問題ありません。
また、片側ラバーシールドとなっているため、オイルを注したり、洗浄する際には便利です。

その他

ヒールブレーキが同梱していません。
まだTストップができない初心者の方などは、3×90フレームに対応するHABS Brake Urbanをブーツと一緒に購入して、装着してください。

デザイン

初音ミクのようなカラーリングですが、ミントグリーンのシューレースとウィールを黒いものに変えると、シックなモノトーンのブーツになります。
グレーが基調のブーツはあまりなく、ざっくりとした感じに編まれた生地が使用されるブーツも珍しいです。

おすすめスケーター

Skrapが制作した冒頭の紹介動画にも各シーンを入れたように、Kaze 90は次のような滑りを楽しむことを想定して作られたと考えられます。

  • 基礎スケーティングの練習
  • 街中の障害物を攻略しながらの滑走
  • 長距離のスケーティング
  • スラローム

このKaze 90は街乗りやフリースケート、あるいはスケーティング練習やスラロームを楽しむ初心者から上級者まで、スタイルやスキルを問わずおすすめできます。
ただし、タイトで硬めのフィット感を求めるスケーターには向いていないため、スピードスラロームやFSS(フリースタイルスラローム)の競技会で順位を競う人にはおすすめできません。

初心者の購入について

フレームが少し短めなので、初めて買うブーツとしては若干おすすめしづらい気持ちもありますが、すぐにスラロームを始めたいのであればこのKaze 90を選んでも良いでしょう。

スラロームについて

初めてロッカリングをする人にとっては、4輪のロッカリングよりぐらぐらする不安定な感覚がないので、ロッカリングの利点を活かしつつ、安全に滑ることができます。
一方で4輪フレームでのロッカリングに慣れている人にとっては、3×90のロッカリングは旋回性が少し悪く感じ、一瞬遅れてブーツがついてくる感覚になります。しかしかかと乗りとつま先乗りがしっかりできていれば、その点をカバーして、4輪フレームと同じ感覚で滑ることができるでしょう。
その他、スラロームでのメリットとして、ウィールの直径が大きいので、スピードを出しやすく、またつま先やかかと側の1輪だけに乗る技がしやすくなります。

総評

履き心地も使い勝手も良いTrinityブーツです。
加速しやすく、小回りも利くので取り回しやすく、ブーツのレンポンスの良さも手伝って、キビキビと動きやすいです。
他のTrinityフレームに交換すれば、インラインスケートを楽しめる幅がぐっと広がります。
まさにオールマイティな1足。おすすめです。

参考ページ

サイト ページ 説明
Powerslide Kaze 90 公式ページ
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