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今年も開催された「第2回 サイスタスラロームバトル」をレポート!

昨年、サイスタローカルによって集められたスラローマーたちで密かに行われた「サイスタスラロームバトル」、略して「サイバト」。
その第2回となるサイバトが、今年も9月7日(土)の夕刻から開催されました!


写真1埼玉スタジアムの中ではなく、その横で開催

トリックスラロームをこよなく愛する、東京近郊在住でオーバー30のインラインスケーター21人が集まりました。
ゲリラ豪雨で濡れたアスファルトを雑巾掛けした昨年とは一転、今年は天気の心配は一切なし。みんなウォームアップから大会終了後の自由滑走まで、心置きなく楽しむことができたと思います。(笑)

祭りの前

大会開始の2時間くらい前から集まり始め、用意された2本の練習レーンで滑ったり、それを見ながらおしゃべりしたり、久々にスケートを履いてはしゃいでたりと、みんな開始時間まで自由に過ごしてました。
中には、ウォームアップのはずが真剣になりすぎて、試合が始まる前にすでに汗だくになる人も。(笑)


写真2開始1時間以上前の明るいうちから集まっている人たち

僕自身は到着後すぐにブーツを履いて、軽く数本流してから、この日のために用意した2つのルーティンを何本か滑りながら路面の感触やスピード感を確認。
その後は、路面の良さをすっかり忘れてピーキーなロッカリングにしてきてしまったので、こまめにスライドをしてウィールを少し削ったり、足を休めながら昔のスケート仲間と談笑してました。

ルール

予選は5〜6人の4グループに分かれて総当り戦。
試合をしていないグループ全員が2人の滑走を見て、カッコいいと思った方に1票入れ、 総得票数の多かった上位2人が決勝戦に進出。

決勝は8人によるトーナメント戦。
まず、パイロンを蹴ったら負け。2人ともパイロンを蹴ったら、蹴った数が少ない方が勝ち。
2人もパイロンキックなし、あるいは蹴った数が同数だった場合は、決勝に出ていない全員による多数決で勝者を決定。
1回の滑走で勝敗を決定。ただし、優勝決定戦のみ2本先取。

昨年と異なるのは、「蹴ったら負けルール」が決勝トーナメント戦のみに適用となったことだけでした。


写真3自由な姿勢でルールを聞く参加者たち

予選

19時を過ぎて、参加者全員が集まったところで、主催者からの挨拶とルール説明、そして集合写真撮影。


写真4あの人はひっそり後ろでひとりいつものNo.1ポーズをしていました(笑)

それが終わると、すぐに予選開始。
特に音楽とかが掛かる訳でもないので、MCの掛け声を合図に、練習時間と同じ空気感の中、最初の滑走が始まりました。
その後はスムーズに進行していきました。まず先攻が滑り、その直後に後攻が滑ってから、みんなで判定して、次の組の先攻が滑り始め……、を繰り返しすこと45回!
トラブルなどは全くなかったので、流れ作業のごとく淡々と進んでいきました。
進行は淡々でも、カッコいい滑りには野太い「おお〜」という声が湧いたり、もったいないパイロンキックには落胆の「あぁ〜」という声が漏れたり、見ている側にも感情の波はしっかり起きていました。
そして当たり前ですが、同じ試合や同じ滑走は1度としてないので、ずっと見ていても一切飽きることなく、あっという間に全45試合が終了。

動画1 カッコよかった予選の滑り その1

動画2 カッコよかった予選の滑り その2

さて、僕の予選結果はというと、特に票を稼ぐこともなく、さくっと予選敗退。
実は今回参加するに当たり「誰も今まで見たことのないルーティンを見せる」ことを目標としていたので、かっこよさは二の次という異質なルーティンを2本用意していたのでした。
例えば、終始開かないクロス技や横歩きからのスピンなど、構成技からして奇妙に見えるものばかりだったはず。
ただ、普通にクロスしたりクローズターンをするトリックスラロームばかり見ている人には、まだまだ技やコンビネーションの開発の余地があるのは分かってもらえたかな、と思っています。
と、偉そうなことを言っても、トリスラのルーティンはカッコよくまとめないとダメですよね……。(汗)

動画3 高田の予選の滑り その1 (撮影:だいさん)

動画4 高田の予選の滑り その2 (撮影:だいさん)

決勝

予選が終わって、集計ガールズが全員の得票数を計算。
そして集計が終わったら、各グループの上位2名、つまり決勝進出メンバーが発表されました。
その顔ぶれは予選の滑りを見ると順当な8人でした。


写真5今回は滑らなかった集計ガールズ


写真6小さくてわかりにくけれど、決勝進出の8人とMC

そして決勝は、MCの「蹴るなよ〜」という声も虚しく、パイロンキックが続出。
参加者判定に持ち込まれることなく、続々とオートマティックに勝敗が決まっていきました。


写真7蹴って欲しくないMC

中には、予選では半年前から比べ物にならないほどカッコいい滑りを見せてくれていたのに、決勝では足の疲れから敢えなく敗退した人もいて、本当にもったいなかったです。
もったいないと言えば、昨年や今春に履いていたSebaのブーツではなく、アグブーツになってキレが消えていた人も、いやはやもったいなかった。以前のブーツだったら優勝してたかも……。

動画5 3位決定戦

動画6 優勝決定戦

春の光が丘カップでは良くパイロンを蹴っていたのに、この夜は最後までパイロンを蹴らずに、カッコいい滑りを見せ続けてくれたKazさんが優勝となって、終幕となりました!

祭りの後

決勝戦が終わったら、すぐに上位3名に賞品授与。優勝のKazさんにはlimonade skateのTシャツ!
そしてその3人の記念撮影をしたら、第2回サイバトが終了。


写真8中央:優勝のカズさん 右:2位の長尾さん 左:3位の安藤龍さん

しかし、それで全てが終わった訳ではなく、パイロンを2レーンに戻して、大会後のお楽しみタイム突入!
反省したり、教えてもらったり、しゃべったりしながら、再びみんなでスラローム。
大会後に参加者同士で、あーでもないこーでもないと言いながら滑る、これが格別に楽しんですよね。(笑)
30分後から帰り始める人がちらほら出てきて、1時間くらい経ったら自然とお開きになりました。

今回、唯一惜しいと思ったのが、「カッコいい滑り」だけが評価されたこと。
昨年はカッコいい滑りを含め、最も「盛り上げた滑り」をした人が勝ったのでした。
おそらくそれは、笑いの要素と即興の判断をふんだんに織り交ぜるMCをやってくれた、なっしーさんの力が大きかったのだと思います。
もちろんカッコいい滑りを否定している訳ではないのですが、たくさん笑った昨年のサイバトは、真剣勝負だけじゃないスラロームの楽しさを体験できた、最高の夜だったのです。
なっしーさん、来年は、アグレッシブで足の怪我なんてしないでくださいね〜。(笑)


写真9アグレッシブで足を捻挫して今年のサイバトに来れなかったなっしーさん

さて、これで僕の夏は終わりました。
この大会が告知されてから、構成する技を新たに作り始め、お盆休みに2つのルーティンを組み、それからの滑り込み。そんなルーティン2つを滑り切ることができたので、自分なりにやり切った感が満載でした。
そして来年は、今回のルーティンを下敷きにして、「見たことないけど、なんかカッコいいかも」と思えるルーティンを組もう、と心に誓った夜となりました。

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