様々なジャンルに対応したブーツ「Next80」の使用感：中野悠希

Trinityマウント搭載ハードブーツでフレーム周りは4x80という、安定感抜群スペックの「Next 80」。
このNext 80を、光が丘カップ2019で優勝した中野悠希さんに履いて滑ってもらい、レビューを書いてもらいました。
また、同ブーツのSkrapの高田のレビュー記事「安定感抜群のハードブーツ「Next 80」の使用感」もありますので、ぜひ併せてお読みください。
なお、スペックの詳細は「初心者にオススメな『Next 80』を紹介！」をご覧ください。

履き心地

足先のゆとりがありました。
ハードブーツは固く、締め付けられるような印象がありますが、それがありません。
インナーが厚めに出来ているため、足が痛くなることは少ないと思います。

ハードブーツの良いところは、エッジに乗る際、足を支えてくれることです。このNext 80は、しっかりと支えてくれます。
さらに、紐を締めれば足に密着するようにできるので、ブーツが自分の足の形になっていくと思います。密着させることでブーツの重さが足に分散されるため、ブーツ自体の重量感はあまり感じません。

重さを感じるのは、フレームとウィールだと思います。
ブーツが密着し軽く感じる分、フレームとウィールの重さを感じるかと思います。足底に重りがある感じです。

操作感

比較的滑りやすいです。

操作する際の一番のポイントは、フレームの位置です。
Sebaのブーツのように前後の真ん中に位置していると、体重移動が感じやすいと思います。
このNext 80は、Sebaのブーツと同じく真ん中にフレームがあるため、操作がしやすい印象です。

さらに、ブーツ底面からウィールを固定するシャフトの間が狭いため、重心が低くなり、必然的に安定します。
80mmのウィールでも、地面との距離が近いため、安定感がすごくあります。
初心者の方は、操作に不安な気持ちを持っていると思いますので、この安定感がかなり良いポイントだと思いました！

「履き心地」の項目でブーツが密着する話をしましたが、その良さが操作性にも現れています。
ブーツが密着することで脚の力が十分にブーツに伝わるため、操作に苦労することなく、扱いやすいです。

シティーランをする際のブーツ選びで重視することは、「疲れにくい」「楽に滑れる」「ブーツが軽い」だと思います。
Next 80は、こういった点に対して不満に思わず、滑ることができるブーツだと思います。

カスタマイズ

スラロームでは、ウィールを76mmと80mmのロッカリングにすると、スピードが落ちることなく、流れを保てそうです。

フリースケートやシティーランに出かける際は、大径3輪フレームにしたり、フレームの位置を若干前に置いてみたりして、カスタマイズすると良いと思います。
もちろん純正のままでも、気軽に滑走できそうです。

コスパ

様々な競技に対応できるブーツですが、特定のジャンルに特化したブーツではないと思います。
しかし、色々なジャンルに挑戦したい、初心者だから滑れるか心配という人に対して、優れたブーツと言えます。
もちろん、ベテランの方もハイパフォーマンスを期待できるブーツです。

このようなブーツが3万円ほどで手軽に手に入るので、コスパに優れていると思います。
ベアリングやウィール、フレームなどを買い足すことができれば、さらに気持ち良く滑れること間違いありません。

総評

様々なジャンルに対応したブーツ、という印象を受けました。
それと同時に、エッジに乗ってもハードシェルが支えてくれる、Trinityマウントによるフレームが低さと重心の低さによって安定している、という点が魅力だと感じました。
80mmウィールを使用しても重心が低いため、高さを感じず安定しています。
様々なジャンルで流れを殺さずに滑ることができるブーツです。
インラインスケートに慣れていない、初心者の不安な気持ちを解消してくれる要素が詰まっているブーツです。

参考